経営者の方に欠かすことが出来ない名刺。
皆さんが使われている一般的な名刺のサイズはヨコ91mm×タテ55mmです。
この91mm×55mmというサイズですが、少し中途半端な感じがしませんか?
100mm×50mmの方が覚えやすいですし、キリが良い気がします。
この中途半端なサイズに決まった理由は、名刺の歴史を振り返ると分かります。
フランスの写真家であるディスデリという人物が1850年頃に考案した名刺判写真が始まりで、彼が採用した82mm×57mmという サイズが、その後の名刺サイズの基準になったといわれています。このディスデリが名刺サイズの用紙に写真を印刷して持ち運ぶことができる特許を取得されたそうです。
写真しか載っていない名刺ということですね。
国によって名刺サイズは異なるんですが、共通しているのは「手に収まるサイズであること」
日本の名刺が91mm×55mmに決まった理由は、昔から計量法に「尺」や「寸」という尺貫法を用いていたのが理由です。
1寸は30.3mmですので、上記の82mmに近いサイズが3寸(約91ミリ)。
短い方のサイズは、3寸に対する黄金比を用いて決まりました。
黄金比とは、近似値1:1.618、約5:8の安定的で美しい比率とされる貴金属比の一つです。
古代ギリシア以来「神の比」とも呼ばれ、別名は、中末比(ちゅうまつひ)や外中比(がいちゅうひ)です。貴金属比の中でも最もポピュラーな存在です。
長辺91mmに対する短編の黄金比は55mmとなりますので、
これが名刺の標準サイズ91mm×55mmになったのです。
各国の名刺サイズは日本と少し異なっていて
- アメリカ/カナダ(88.9×50.8mm)
- イギリス/フランス/スペイン/イタリア(85×55mm)
- 中国(90×54mm)
- ベトナム(91×55mm)日本と同じ!
国によってもう少しサイズが違うかなと思っていましたが、こうして並べてみるとほとんど変わりませんね(イギリスとかが少し小さいくらい)
まとめ
名刺は「絶対にこのサイズでなければいけない」という決まりはありません。サイズを大きくしたり小さくしたりするのも自由ですが、意識していただきたいのは
名刺フォルダーは91mm×55mmのサイズで収納できるようにできているので、サイズが違うと保管するのに手間がかかってしまいます。
受け取った側の気持ちを考えると、名刺のサイズは一般的なものに合わせておいた方が無難です。
個人的にも、サイズが大きくなったり小さくなったからといって、その後の仕事の受注に影響が出るとは思いません。
サイズではなく、名刺の中身を充実させるようにした方が集客に繋がるでしょう。。