“名紙”ではなく“名刺”。
“名”を書いた“紙”な訳ですから、“名紙”と書いた方が正しいと思いませんか?
にも関わらず、日本ではなぜ“名刺”と書くのでしょうか?
これには名刺の歴史が深く関係しています。
こちらの記事にも書いていますが、名刺の起源は700年頃の中国(唐の時代)と言われており、この頃は竹や木を札にして自分の名前を書いたものを使用していたそうです。
自分の名前を書いた「竹」や「木」の札を訪問した相手が不在だった際に戸口に“刺して”帰っていたことが由来となり、「名前を刺す→名刺」という愛称で呼ばれるようになりました。
歴史的な意味としてはこれでおしまいなんですが、
私個人は“名前を刺す”という表現に注目しています。
自分の会社名や連絡先だけしか記入していない名刺は
お渡しした方の印象に残ることはありません。
つまり、相手の心にあなたの存在が残らないということです。
- 相手の心に何も残せないのが“名紙”
- 相手の心の印象に残るのが“名刺”
ビジネスの世界で、初対面の方の印象に残らないというのは
致命的なことです。
あなたに興味を持っていない人が
あなたに仕事を依頼してくることは絶対に無いからです。
単なる名刺交換で終わってしまっている人は名刺を見直して
“名紙”ではなく“名刺”を持ち歩くようにしましょう。