名刺を作る時に悩むのが、文字の大きさではないでしょうか?
人それぞれの好みがあるので「これ!」と決まったサイズはありませんが、最低限これを守っておいた方が失敗しないポイントもいくつかあります。名刺に適切な文字(フォント)の大きさについて解説しますので、参考にしてください。
名刺におすすめの文字(フォント)の大きさ
一般的な名刺を参考に、サンプルを1つ作ってみました。
会社名・肩書き・名前・住所・連絡先が載っている極めて一般的な名刺です。今回は一般の方に向けた文字の解説ですので、特殊な書体は使わずMacで標準搭載されているフォント「ヒラギノ角ゴシック」だけを使って制作しています。
名前や肩書き、連絡先などの書体の大小に注目していただきたいのですが、名刺で一番目立たせないといけない名前は、すべての文字の中で一番大きいサイズ【16P(ポイント)】にしています。その次に目立って欲しい肩書き部分は【7ポイント】、必要な方にだけ読んでいただければいい英語表記や細かい連絡先は【6ポイント】です。
まとめるとこんな感じ↓
名刺をお渡しする相手(年齢・職業)によっても全然変わってくるので、これはあくまで一例でしかありませんが、基本的にはこれをベースに文字サイズなどを調整していきます。
名前の文字の大きさは、もう少し大きかったり小さかったり好みで調整していただいて構いませんが、連絡先などの一番小さい文字サイズは【6ポイント】よりも小さくしないようにしましょう。
名刺で使用できる一番小さな文字サイズは6ポイント
と覚えていただければ大丈夫です。「20代の人にしか100%配らない」という方は5ポイント〜5.5ポイントでも大丈夫ですが、幅広い年齢層の方に配ることを想定するのであれば最低6ポイントの大きさは守った方が無難です。
こちらは、上の名刺より文字の大きさを1ポイント小さくしたものです↓
モニター上でご確認していただくのは難しいかもしれませんが、5ポイントになると少し気合いを入れないと読めないですよね。特に、メールアドレスやWEBサイトのURLは読み間違えが増えそうです。
書体を「ゴシック体」ではなく「明朝体」にする場合は注意が必要です。こちらをご覧ください↓
最低級数は6ポイントのままですが、明朝体に変えたことでイメージが少し変わりました。連絡先の部分を見ていただきたいのですが、ゴシック体を使用した時よりも少し可読性が下がっているこのが分かりますか?
ゴシック体は文字全体の幅がほぼ同じなのに対して、明朝体は太い線と細い線が混在しています。
大きいサイズだと問題はないんですが、文字サイズが小さくなると明朝体の細い線が見えにくくなるため、どうしても可読性が下がってしまいます。
ですので、ゴシック体であれば一番小さな文字の大きさが6ポイントでも大丈夫ですが、明朝体の場合は少し大きな6.5〜7ポイント程度にした方がいいかもしれません。6ポイント以下の明朝体は非常に読みにくいので、やめておきましょう。
文字書体の大きさは、お渡しする方の年齢層に合わせて調整しましょう
先ほど「若い方には6ポイントよりもう少し小さい文字でも大丈夫」と書きましたが、その逆もあります。
つまり、高齢者の方や年配の方を対処にした事業やサービスをしている場合は、最も小さい文字のサイズは7〜8ポイント程度にした方がいいです。
文字を小さくすればするほどスタイリッシュで洗練された名刺に仕上がるんですが、お客様が知りたい情報はあなたの連絡先であることを忘れないでください。せっかく名刺を受け取っていただいたのに、文字が見えにくくて連絡できないなんてことがあれば、本末転倒です。
まとめ
名刺で使用する文字の大きさは
- ゴシック体は6ポイント
- 明朝体は6.5〜7ポイント
- 名刺をお渡しする年齢層に合わせて最低ポイントは調整する
ということを意識していただければ、失敗することはないでしょう。
ぜひ名刺作成の参考にしてください。